焼肉店のメニュー表には、ほかの飲食店とは違うところが3つあります。
部位が多い。仕入れで値段が動く。卓上で火と油にさらされる。
先に、この記事の結論です。
- 部位の違いをどう伝えるか
- 値段が動く品をどこに置くか
- 卓上に合わせて、どの形にするか
この3つを考えておくことが、頼む前の準備にもなります。
1つ目(部位の違いの伝え方)は、群馬県の焼肉店「煙火(エンビ)」様のメニューブックの誌面で、ページをめくりながら確かめられます。
焼肉のメニュー表が、ほかの飲食店と違う3つのところ

1. 部位の名前だけでは、お客様に違いが伝わらない
ヒレ、ランプ、ランボソ、イチボ。
お店の方には当たり前でも、初めて来たお客様にはどれがどう違うのか分かりません。
分からないまま迷って、結局いつものカルビだけ頼んで終わることがあります。
希少部位を仕入れていても、伝わらなければ注文されにくくなります。
対処は、部位名にひと言だけ説明を添えることです。
全部の部位に付ける必要はありません。
お客様によく聞かれる部位や、特に頼んでほしい部位から付けていく、という決め方があります。
このあとの「実際に作ったもの」の章で、実際の誌面の画像をお見せします。
2. 仕入れで値段が動く
牛肉の相場は変わります。
そのたびにメニューブックを丸ごと作り直していたら、費用も手間も続きません。
対処は、値段が動く品と動かない品を分けて置くことです。
動きやすい品を冊子の中に混ぜると、1品変わるたびに冊子ごと刷り直しになります。
動きやすい品だけを、メニューとは別の差し替え用の1枚にまとめておくと、そこだけ刷り直せば済みます。
メニューには動かない品、差し替えの1枚には動く品。
差し替えの1枚は、値段が変わるたびに作り直す前提のものです。
1枚だけなので、冊子ごと刷り直すより作り直しやすく、後半の「自分で作るか、頼むか」でいえば、すぐ作り直せる側に近いものです。
中身は自分で作り直せます。
ただし、卓上に置くなら、次の「3. 卓上に火がある」はこの1枚にも当てはまります。
そのときは、紙と加工だけ相談のときに聞いてください。
3. 卓上に火がある
焼肉店のメニューは、ロースターの隣に置かれます。
熱、油、タレ。
普通の紙のままだと、使っているうちに端が反って、表面がくもります。
ここは見た目の話ではなく、どれだけ長く使えるかの話です。
対処は、置き方に合わせて、形と表面の加工を選ぶことです。
- 1枚もの(ラミネート加工)|表面をフィルムで覆う加工。油やタレが付いても拭き取れるので、卓上に置いたままにするお店に
- 冊子(厚紙・製本)|品数が多いお店に。厚紙なので、普通の紙より反りにくくなります
WHiTE Focus のメニュー表のサービスのページには、「ページ数の多い冊子タイプから、ラミネート加工の1枚メニューまで、お店の規模やスタイルに合わせた形式で制作。」とあります。
すぐ下の「実際に作ったもの」で見る煙火様のものは、冊子の形のメニューブックです。
どの形と紙・加工が火のそばに合うかは、相談のときに聞いてみてください。
実際に作ったもの|焼肉店「煙火(エンビ)」様のメニューブック
言葉だけでは伝わりにくいので、実際の誌面の画像を出します。
めくれる見本には、表紙と中の9ページの画像が入っています。
見本の下の表示は、表紙が「1 / 11」です。
中の最後のページの次は、裏表紙の代わりの空白です。
画像なので、紙の厚さや表面の加工までは分かりません。
このメニューブックを担当したのは、グラフィックデザイナーの臼田さんです。
ここからは、写真の使い方、部位の名前に添えた説明、品の並べ方を、誌面に写っているもので見ていきます。
なお、この誌面は値段も一緒に刷っているので、2つ目の違いで挙げた「差し替えの1枚」の例ではありません。
写真は、全部の品には入れない

写真を全部の品に入れると、ページが埋まってどれも目立ちにくくなります。
誌面では「特上肉厚ねぎ牛タン」に大きな写真と「当店一押し!」の帯が付き、ほかの品は文字と価格で並んでいます。
品名の文字も、「特上肉厚ねぎ牛タン」だけが赤く大きく、ほかの品名は黒です。
小さな写真は2枚だけで、写真に添えた札には「牛タンステーキ」と「ねぎなし牛タン」とあります。
部位の名前に、短い説明をひと言添える

煙火様の牛肉のページでは、いくつかの部位名の横に、括弧でひと言の説明が付いています。
- 国産牛ヒレ(上質な赤身肉)
- ランプ(きめ細かい霜降り)
- ランボソ(柔らかい赤身)
- イチボ(しっかりした歯応え)
どれも、括弧の中のひと言だけです。
このページで説明が付いているのは、上の4品だけです。
黒毛和牛カルビや牛ハラミ、ザブトンには付いていません。
上の「部位の名前だけでは、お客様に違いが伝わらない」で例に挙げたヒレ・ランプ・ランボソ・イチボが、この4品です。
名前だけでは違いが分からないお客様にとって、このひと言が選ぶ手がかりになります。
品の並べ方
品数が多いお店ほど、並べ方に迷います。
煙火様のメニューブックは、「牛肉」「豚・鶏肉」「牛ホルモン」「ご飯もの」「麺類」など、種類ごとに大きな見出しを立てて品を分けています。
表紙をめくった最初のページ(見本の表示で 2 / 11)は牛タンの品を集めたページで、中の最後のページ(10 / 11)が麺類とデザートです。
品数が多いときは、種類ごとに見出しを立てて分けると、お客様は食べたいものの種類から探せます。
もっと大きく見たい場合や、デザインについての説明を読みたい場合は、煙火様の作品のページをご覧ください。
相談してから納品までの流れ

頼んだあと何が起きるか分からないと、相談するのもためらいます。
WHiTE Focus のメニュー表のサービスのページでは、流れを「①ヒアリング ②見積・スケジュール ③方向性提案 ④デザイン制作・修正 ⑤最終確認・校了 ⑥納品」の6つの段階に分けています。
それぞれの段階の説明を、同じページから抜き出すと次のとおりです(…は省いたところです)。
「制作物の目的やターゲット、ご希望のテイスト、サイズや点数、希望納期などを丁寧にお伺いします。参考イメージ(好きなデザイン例)や、現在のお悩み・課題があれば併せて共有いただくことで、方向性のズレを防ぎます。…」
「ヒアリング内容をもとに、作業範囲(デザインのみ/入稿用データ作成まで/素材編集の有無など)を明確にした上でお見積りを提示します。あわせて、初稿提出日・修正期間・納品日までのスケジュールをご案内します。…」
「目的やターゲットに合う見せ方を踏まえ、ラフ(構成案)やデザイン案をご提案します。…」
「方向性が決まったら、デザインを仕上げ段階まで作り込みます。…ご確認後は、ご指示内容をもとに修正対応を行います。…」
「納品前に、誤字脱字や表記ゆれ、情報の抜け漏れ、画像解像度、色味、リンクやQRの動作などを最終確認します。最終確認後、印刷作業へ移行します。」
「用途に合わせた形式でデータを納品します。…」
⑤最終確認・校了にある印刷作業は、印刷まで頼んだときだけです。
最後に受け取るものは、どこまで頼んだかで分かれます。
- デザインだけを頼んだとき|最後の「納品」でデータを受け取ります。
- 印刷まで頼んだとき|刷ったものを直接受け取るか、送ってもらうかは、臼田さん次第です。相談のときに聞いてください。送ってもらう場合の送料も、そのときに確かめてください。
頼む前の準備|ヒアリングで聞かれること

頼む前に何を考えておけばよいかは、上の流れの1つ目、ヒアリングの説明から分かります。
- お伺いすること|制作物の目的やターゲット、ご希望のテイスト、サイズや点数、希望納期など
- あれば併せて共有するもの|参考イメージ(好きなデザイン例)、現在のお悩み・課題
焼肉店なら、この記事の3つ(部位の違いの伝え方・値段が動く品の置き場所・卓上に合わせた形)は、「現在のお悩み・課題」として話せます。
開店や改装の日が決まっていれば、それが「希望納期」の手がかりになります。
料理の写真が手元にあるかどうかも、確かめておいてください。
写真が無ければ、撮影も頼むかどうかを決めることになります。
撮影も頼めるかどうかと、撮影料の扱いは、次の「費用と期間」にあります。
ヒアリングの説明には「イメージが固まっていない場合でも、用途や状況を整理しながら一緒に形にしていきますのでご安心ください。」とあるので、まだ決まっていない項目があっても相談できます。
費用と期間

サービスのページの料金表では、メニュー表の費用を「デザイン料 (片面1P)」と「印刷代 (実費)」に分けて書いています。
- デザイン料 (片面1P) ¥3,500(税込)/写真の色味・明るさ補正込み/構成案のご提案
- 印刷代 (実費) 形状により変動/部数・紙質・加工に応じます/1枚物 / 二つ折り / 冊子など/少部数(10部〜)も対応可能
同じページの「メニュー表デザインの費用相場」の表では、WHiTE Focus のデザイン費が「¥3,500/P(税込)」と書かれていて、ページごとの値段だと分かります。
- しっかりした厚紙メニューブック
- ページ数: 6〜8ページ
- 印刷部数: 10部 (厚紙・製本込)
- 総額目安 ¥33,000 前後
同じ条件の見積もり例は、同じページの費用相場の欄にもあり、そちらでは「¥33,000 前後(税込)」と税込で書かれています。
自分の店のページ数と部数での金額は、見積もりで確かめてください。
料金表には「ページ数や形状のご提案から承ります」とあるので、ページ数や形は、提案を受けてから決めることもできます。
紙や加工を変えたときの金額も、見積もりで確かめてください。
写真については、臼田さんのプロフィールのページの「特徴と強み」に「クライアント様のご希望に応じて写真撮影や素材編集も可能です。」とあります。
写真にかかる料金は、サービスのページのよくある質問に「素材をいただければプラスで料金を頂かずに作成する事は可能です。写真撮影も込みでのご依頼であれば別途、撮影料をいただきます。」とあります。
撮影料の金額も、見積もりのときに確かめてください。
期間の目安は、サービスのページのよくある質問の「期間はどのくらいかかりますか?」への答えに、「ページ数にもよりますが、一般的なものであれば印刷まで含め、3週間〜4週間程度かかります。」とあります。
開店や改装の日が決まっている場合は、その日も一緒にご相談ください。
サービスのページのご相談方法の欄にも「お急ぎの方でもご相談ください」とあります。
WHiTE Focus への相談は無料で、お持ちの LINE でできます。
ボタンを押すと、臼田さんとのトーク画面が開きます。
自分で作るか、頼むか

メニュー表まわりには、無料のテンプレートで自分で作れるものもあります。
ただ、分かれ目が1つあります。
やり直しがきくかどうかです。
SNSの投稿や黒板、日替わりのおすすめの貼り紙は、間違えてもすぐに作り直せます。
こういうものは、自分で作って構いません。
すぐに変わるものほど、自分で作ったほうが早いことも多いです。
刷ってしまったメニュー表は戻せません。
10部刷ってから「文字が小さくて読みにくい」と気づいても、刷り直しになります。
卓上に置く冊子や、長く使う1枚ものは、刷ったら戻せないほうに入ります。
相談してから納品までの流れでも、刷る前に「最終確認・校了」の段階があります。
刷る前に人の目を通しておくと、刷り直しを避けやすくなります。
担当するデザイナー
WHiTE Focus のメニュー表制作は、臼田さんが担当しています。
この記事の相談のボタンは、どれも臼田さんにつながります。
よくある質問
メニュー表のデザイン費用はいくらですか?
「デザイン料 (片面1P)」が¥3,500(税込)で、印刷代は実費です(サービスのページの料金表より)。同じページの費用相場の表の書き方は「¥3,500/P(税込)」で、ページごとの値段です。料金表のお見積もり例は、しっかりした厚紙メニューブックの6〜8ページ・10部(厚紙・製本込)で、「総額目安 ¥33,000 前後」と書かれています。費用相場の欄の同じ条件の見積もり例では「¥33,000 前後(税込)」です。ページ数・部数・紙・加工を変えたときの金額は、見積もりで確かめてください。
料理の写真が無いときは、撮影も頼めますか?
「クライアント様のご希望に応じて写真撮影や素材編集も可能です。」と書かれています(臼田さんのプロフィールのページの「特徴と強み」より)。料金は、サービスのページのよくある質問に「素材をいただければプラスで料金を頂かずに作成する事は可能です。写真撮影も込みでのご依頼であれば別途、撮影料をいただきます。」とあります。撮影料の金額は、見積もりのときに確かめてください。
値段が変わるたびに作り直しになりますか?
値段が動く品を、メニューとは別の差し替え用の1枚に分けておけば、作り直すのはその1枚だけで済みます。1枚だけなので作り直しやすく、中身は自分で作って差し替えることもできます。卓上に置くなら、火のそばに合う紙と加工だけ相談のときに聞いてみてください。
どのくらいの期間がかかりますか?
「ページ数にもよりますが、一般的なものであれば印刷まで含め、3週間〜4週間程度かかります。」と書かれています(サービスのページのよくある質問より)。開店や改装の日が決まっていれば、相談のときにその日も伝えてください。
印刷まで頼めますか?
はい。サービスのページの料金表に「印刷代 (実費)」の欄があります。同じページの「4つの強み」には「デザインから印刷手配・納品までワンストップ」とあります。刷ったものを直接受け取るか、送ってもらうかは、臼田さん次第です。相談のときに聞いてください。送ってもらう場合の送料も、そのときに確かめてください。
焼肉店以外でも頼めますか?
「店舗経営であればどんな業種でも対応します」と書かれています(サービスのページの「対応業種」の欄より)。同じ欄には、カフェ・喫茶店、居酒屋・バー、レストラン、ラーメン・定食、テイクアウト専門、美容サロン、整体・リラクゼーション、その他店舗が並んでいます。
まとめ
- 部位の違いはひと言添える。名前だけでは違いが伝わらず、いつもの品ばかり頼まれやすくなります
- 値段が動く品は、差し替えの1枚にまとめる。冊子ごと刷り直さずに済みます
- 火と油のそばで使うことを考えて、形と加工を選ぶ。卓上に置いたままなら1枚もの(ラミネート加工)、品数が多いなら厚紙の冊子。両方に当てはまるときは、相談のときに聞いてみてください
- 写真は全部の品には入れない。全部に入れると、どれも目立ちにくくなります
- 頼む前の準備は、ヒアリングの説明から。この記事の3つ(部位・値段・形)は「現在のお悩み・課題」として話せます
- 費用と期間の目安は、WHiTE Focus のメニュー表のサービスのページに載っている。お見積もり例は、しっかりした厚紙メニューブックの6〜8ページ・10部で総額目安 ¥33,000 前後(税込)。期間は「ページ数にもよりますが、一般的なものであれば印刷まで含め、3週間〜4週間程度」です
- 刷って長く使うものは、刷る前に相談する。刷ってしまうと戻せません
サービスのページの「ご相談方法」には、「ご依頼するかどうか決まっていなくても、ご相談だけでもOKです」とあります。









